「チームで一つのデザインデータを一緒に作りたい!」
Canvaを使うときそんなシーンがありませんか?
「テンプレートURLを受け取ったけれど、どうやって編集して返せばいいの?」
「Canvaの共同編集って初めてなんだけど、大丈夫かな?」
そんな方のために、テンプレートを開いて編集リンクを作成し、制作者に送り返すまでの手順を、画像付きでわかりやすくまとめました。
私は、Canvaの公式クリエイターとして公式テンプレートを提供しており、作成したテンプレートを使ってクライアントを伴走デザイン支援する場合に共同編集の機能を使っています。
無料アカウントでもすぐできますので、はじめての方も安心してご利用くださいね。
Contents
Canvaの「共同編集」ってどんなもの? メリットを解説!
一言でいうと、「一つのデザインを、ふたり以上で一緒に編集できる」機能です。
共同編集機能を使うと…ひとつのデザインを共有して、画面上で同時に見たり、編集したり、コメントをつけることが可能です!
離れた場所にいても、同期した状態でデザインの編集ができて、とても便利。
・「伝わりやすい」画面を見ながら話せるから、の場で一緒に直せます。
・「スピーディ」PDFに赤入れ→送り返し→反映…のやり取りの手間いらず。
・「安心できる」修正内容が、自分の目で見れるので納得しながらデザインを進められる。
・「自由に調整できる」各自で編集もできるから、文字や写真をあとで変えられる。
・「オンラインで完結」場所を問わず作業できるから、リモートでも、距離があっても一緒に作れる。
Canvaの「共同編集」でプロにデザイン支援してもらうのはOK!
Canvaの公式利用規約では、テンプレートや素材を使って制作物を作成するのはOKですが、テンプレート自体を他人に販売・再配布・譲渡することは禁止されています。
公式テンプレートを流用したデザインがクラウドソーシングで見受けられますが、これは「代行」で著作権侵害にあたり、ご自身も知らずに加担してしまう危険があります。
デザイナーが「代行」で作るのではなく、クライアント自身がCanvaの上で編集権限を持った状態で、プロが一緒にサポート・編集・提案をする これなら、Canvaのポリシー違反にも著作権侵害にもなりません。
共同編集の共有方法2つの、特徴と使えるシーンは?
共有の方法はこの2つの方法。
①「アクセスできるメンバーとして追加」②「リンクを知っている全員にアクセスを許可」
まずは、それぞれの共有方法の特徴と機能を説明していきます。
2つの共有方法の特徴と機能
特徴と機能 | アクセスできる メンバーとして追加 | リンクを知っている 全員にアクセスを許可 |
---|---|---|
共有方法 | 所有者からの招待メールの承認 | リンクからすぐアクセス |
アクセス権 | 追加されたメンバーのみ | リンクを知っている全員 |
アクセス権の変更 | 「表示のみ」「コメントのみ」「編集可」など個別に設定できる。 | 「表示のみ」「コメントのみ」「編集可」など全体で設定できる。 |
セキュリティ | 追加された人のみクセス。外部に漏れても第三者は見られない。 | LINEやメール、SNSの誤操作で第三者に共有されると見られる危険性あり。 |
バージョン履歴(Pro版) | ◯ | ◯ |
名前付きでコメント | ◯ | ◯ |
大きくは、設定を「個別」か「全体」のいずれで設定したいか。
また、人為的操作ミスによる「セキュリティ」面のリスク回避をどう捉えるかです。
扱っているデザインが漏洩するとまずい内容か、それともさほど問題ないかなど検討する必要があります。
わたしの場合は、メインで使うのがクライアントワークです。なので「アクセスできるメンバー」としてクライアントを招待します。
逆に、PTAの広報誌など、メンバーごとの個別招待が不要なため、全員にアクセスを許可したほうが作業の引き継ぎや人数の多い編集にも向いています。
ただし、URLを知っていれば誰でも編集可能になるため、
・外部に漏れないようにURLの取り扱いに注意する
・年度終了後はリンクを解除する
といった管理が必要です。
目的に合わせた利用シーンでの考え方の例
目的 | 共有方法 |
---|---|
セキュリティ重視 | 「アクセスできるメンバーとして追加」 |
スピード・手軽さ重視 | 「リンクを知っている全員にアクセス許可」 |
長期プロジェクト | 「アクセスできるメンバーとして追加」+履歴管理 |
1回きり | リンク共有(編集可) |
共同編集の流れ
まずCanvaの共同編集したいテンプレートまたは、テンプレートのURLをクリックして開きます。
(クライアントさまにはURLをメールにてお送りします)
表示された画面で ▶[このテンプレートをカスタマイズ] を押すと、ご自身のアカウントにコピーされ、編集できるようになります。
※Canvaのアカウントが必要です。
無料テンプレートは誰でも使用可能ですが、Proテンプレート、Pro機能が使われているテンプレートは編集者全員がPro版を持っている必要があります。
※PCブラウザ版(Chrome推奨)での操作がアプリより安定しているため、おすすめです。

「アクセスできるメンバーとして追加」の流れ
❶ デザインの編集画面を開いた状態で右上の【共有】を押します。
❷ その後、アクセスできるメンバーの検索窓に共有したい人のメールアドレスを入力します。
❸メッセージがあれば入力して共有を押します。
(クライアントさまは、nel design宛にお知らせください)
共有相手の方に招待メールが届くので、そのメールの「承認」ボタンを押すとデザインの共有が開始されます。


「リンクを知っている全員にアクセス許可」の流れ
❶ デザインの編集画面を開いた状態で右上の【共有】を押します。
❷ その後、【リンクをコピー】の上にある、アクセスレベルの項目を【リンクを知っている全員】かつ表示可から【編集可】に変更。
❸【リンクをコピー】して、共有したいメンバーにリンクURLをお知らせください。

共有権限の解除方法と権限の変更
操作できる人
Canvaデザインを 共有した、デザインの所有者だけが、編集者の権限を管理・削除できます。
共有された側からは解除はできません。
「アクセスできるメンバーとして追加」の削除と権限変更
【共有】を押して、「アクセスできるメンバー」のアイコンをクリック(マウスオーバーすると鉛筆のアイコンになります)。
そこから権限変更や削除したいメンバーを個別にステイタスを変更することができます。


「リンクを知っている全員にアクセス許可」の解除
アクセスレベルを「あなただけがアクセス可能」に変更するだけです。
「リンクを知っている全員にアクセス許可」の権限変更
共同編集のデザインを「全員」に対して、デザインに対するコメントを残す「コメント可」と閲覧のみの「表示可」のいずれかに変更も可能です。
個別に設定したい場合は「アクセスできるメンバー」に招待したメンバーのメールを入力します。


まとめ|Canvaの共同編集って、こんなに便利!
Canvaの「共同編集」機能は、デザインを誰かと一緒に、リアルタイムで作り上げたいときにとても便利な仕組みです。
こんなときにぴったり
• チームでチラシや資料を作るとき
• イベント告知やSNS投稿を複数人で考えたいとき
• PTAや地域活動など、引き継ぎのある作業に
• デザイン初心者が、誰かに手伝ってもらいながら作業したいとき
注意点も忘れずに
• 共有リンクの設定(表示のみ/編集可)はしっかり確認しよう
• 「誰に共有しているか」や「どこにリンクを貼ったか」を把握しておくと安心
• 必要がなくなったら、共有権限を解除しておくと安全です
Canvaの共同編集をうまく使えば「一人で抱え込まずに、誰かと一緒に作る」そんな安心とスピード、そして納得のいくデザイン体験が手に入ります。
